【長野市権堂】まるでタイムスリップ!老舗「そば処とがくし」で味わう、心温まる絶品とろろそば

そば処とがくし

長野市の中心市街地、どこか懐かしい雰囲気が漂う権堂アーケード。昔ながらの映画館「長野松竹相生座・長野ロキシー」のすぐ目の前に、ひっそりと、しかし確かな存在感を放つ一軒の蕎麦屋があります。それが、今回ご紹介する「そば処とがくし」です。

私が子供の頃からずっと変わらずそこにある、まさに”老舗”と呼ぶにふさわしいお店。久しぶりにその暖簾をくぐると、時間が止まったかのような、温かい空間が迎えてくれました。

扉の先は、カウンターだけの特別な空間

お店の中は、カウンター席のみのこぢんまりとした造り。この「狭さ」が、隣り合わせた客との一体感や、店主との心地よい距離感を生み出し、なんとも言えない落ち着いた雰囲気を作り出しています。壁には有名人のものらしき色紙がずらりと並び、知る人ぞ知る名店であることが伺えます。

この日、お店を一人で切り盛りされていたのは、ご高齢の店主さん。その穏やかで優しい人柄が、お店の空気そのものを作っているようでした。

これぞ戸隠流!名物「とろろそば」を実食

豊富なメニューの中から、この日は「とろろそば」(1,000円)を注文しました。

店主さんの無駄のない手際で茹で上げられたお蕎麦が、ほどなくして目の前に運ばれてきます。

竹ざるの上に美しく盛り付けられているのは、戸隠そば特有の「ぼっち盛り」。一口サイズに丸められた蕎麦が5つ並び、見た目にも食欲をそそります。少し水気が多いのは、長年続くこのお店ならではの”味”。それもまたご愛嬌です。

そして、このお店のとろろそばの最大の特徴が、つけ汁のスタイル。

蕎麦つゆとは別に、すりおろされたとろろの中央に鮮やかな卵黄が鎮座した器が提供されます。ここに、お好みで蕎麦つゆを注ぎ入れ、自分だけのとろろ汁を完成させるのです。

蕎麦の風味をしっかりと感じられる麺は、それだけで十分に美味しい。しかし、この特製とろろ汁にくぐらせることで、その魅力はさらに花開きます。

とろろの力強い粘りが蕎麦によく絡みつき、つるつるとした喉越しがたまりません。そこに卵黄のまろやかなコクが加わり、口の中で三位一体の絶妙なハーモニーを奏でます。箸休めにいただく、さっぱりとしたお漬物も嬉しい名脇役です。

最後の〆は、人情味あふれる「蕎麦湯」

夢中で蕎麦をすすり、最後の楽しみに残しておいたのは蕎麦湯です。

「今日はちょっと薄いけど、ごめんね」と、はにかみながら店主さんが出してくれた蕎麦湯。残ったとろろ汁に注いでいただくと、蕎麦の香りがふわりと立ち上り、出汁の旨味ととろろの風味が溶け合った優しい味わいが、身体の芯までじんわりと染み渡ります。

この何気ない一言や、店主さんの温かい笑顔こそが、このお店一番の調味料なのかもしれません。

「そば処とがくし」は、ただ美味しいお蕎麦が食べられるだけでなく、店主さんの人柄に触れ、心がほっこりと温かくなるような、そんな素敵な場所でした。権堂を訪れた際は、ぜひこの老舗の暖簾をくぐってみてはいかがでしょうか。きっと、忘れられない食体験が待っていますよ。

場所

営業時間:
11時00分~13時30分
17時00分~21時00分
定休日:日曜
(営業時間は変更になる可能性もあるのでお店に問い合わせてください。)

電話:026-234-2670

住所:長野県長野市鶴賀権堂町2255

駐車場:不明

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