平野珈琲
善光寺のお膝元、長野市。歴史と新しい文化が交差するこの街で、心からおすすめしたい特別なカフェを見つけました。それが、古民家をリノベーションした趣あふれる「平野珈琲」です。
今回は、私が何度も足を運んでいるこのカフェの魅力と、今しか味わえない季節限定の絶品スイーツをご紹介します。
路地裏に佇む、知る人ぞ知る大人の隠れ家
善光寺の喧騒から少し離れた、静かな路地裏。そこに「平野珈琲」はひっそりと佇んでいます。初めて訪れる方は「本当にここで合ってる…？」と少し不安になるかもしれません。その少し分かりにくい場所にあるというのも、また隠れ家らしくて心をくすぐられます。
お店の前に立つと、長い時間を経てきた木の扉と、控えめながらもセンスの光る看板が迎えてくれます。この時点で、日常から切り離された特別な時間が始まる予感がします。
急な階段の先に広がる、自分だけの特別な空間
扉を開けると、まずコーヒーの芳醇な香りにふわりと包まれます。1階はコーヒースタンドになっており、ここで先に注文とお会計を済ませます。かつては1階もカフェスペースでしたが、今では焙煎機などが置かれ、店主のコーヒーへのこだわりが伝わってくる空間になっています。
注文を終え、お店の奥にある急な階段を上って2階へ。この階段がまた、古民家ならではの風情があって素敵なんです。一歩一歩、軋む音を聞きながら上がっていくと、そこには落ち着いた照明と木の温もりに満ちた、静かなカフェスペースが広がっています。窓から差し込む柔らかな光を感じながら、これから始まるカフェタイムに期待が膨らみます。
今だけの贅沢！こぼれ落ちる「さくらんぼのタルト」
この日私が注文したのは、季節限定の「さくらんぼのタルト」（850円）と、スッキリとした「アイスコーヒー」です。
運ばれてきたタルトを見て、思わず息を呑みました。
タルト生地の上には、まるで宝石のように輝くさくらんぼが、こぼれ落ちんばかりにぎっしりと乗っています。ちょこんと添えられたミントの緑が、さくらんぼの赤を一層引き立てていて、食べる前から幸せな気持ちにさせてくれます。
早速フォークを入れてみると、そのさくらんぼの量に驚かされます。本当にたっぷりと乗っているので、上手に食べないとポロポロとこぼれてしまいそうになるほど。
口に運ぶと、まず瑞々しいさくらんぼの甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。そして、それを追いかけるように、ザクっとした香ばしいタルト生地となめらかなカスタードクリームの優しい甘さがやってきます。さくらんぼのフレッシュな酸味と、生地やクリームの奥深いコクが絶妙にマッチしていて、まさに至福の味わいです。
キリッと冷えたアイスコーヒーとの相性も抜群。コーヒーのほろ苦さが、タルトの甘みをスッと引き立ててくれ、後味はさっぱり。最高のペアリングでした。
メニューとお店からのメッセージ
メニューを拝見すると、今回いただいた季節のタルトの他にも、定番の「チーズケーキ」や「クラシックガトーショコラ」など、コーヒーに合うこだわりのスイーツが並びます。
また、メニューには「お席のご利用は1時間程度でお願いしております」との一文が。この特別な空間と美味しいコーヒーを、より多くの人に楽しんでほしいというお店の心遣いが感じられますね。
善光寺を訪れた際には、ぜひ少し足を延ばして「平野珈琲」を訪れてみてください。
忙しい日常を忘れさせてくれる、静かで豊かな時間があなたを待っていますよ。
場所
営業時間
火曜 13:00-17:00
水〜土曜 10:00-17:00
定休日： 日・月曜
（営業時間は変更になる可能性もあるのでお店に問い合わせてください。）
電話：050-3699-7897
住所：長野県長野市大字長野立町９８１
駐車場：あり
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