うづらや
長野県への旅行といえば、多くの人がまず善光寺を思い浮かべるかもしれません。しかし、そこから少し足を延ばした千曲市に、知る人ぞ知る歴史と美味しさが詰まった名物があるのをご存知でしょうか?
今回は、信州三大神社の一つにも数えられる「武水別神社(たけみずわけじんじゃ)」の境内でいただける、特別な和菓子「うづらもち」を堪能してきました。その魅力と、心和む体験を詳しくレポートします!
鎮守の森に佇む、風情あふれるお茶屋「うづらや」
武水別神社の緑豊かな境内を歩いていると、まるで昔にタイムスリップしたかのような趣のあるお茶屋「元祖うづら餅 うづらや」が見えてきます。
ここは、神社の西隣りにある「ホテルうづらや」が製造・販売するうづらもちを、その場で味わうことができる特別な場所。木々に囲まれたオープンな空間で、自然を感じながらひと休みできるなんて、最高の贅沢ですよね。
なぜ「うづらもち」?その名前に隠された神社の歴史
このお餅、ただの「あんこ餅」ではありません。その名前には、武水別神社との深いつながりがありました。
平安時代の武将・木曽義仲が戦勝祈願をしたことでも知られるこの神社は、江戸時代に一度焼失し、その後再建されました。その際、本殿の大黒柱に、当時神社の周りに数多く生息していた「うずら」の彫刻が施されたそうです。
この深いうずらとの縁にちなんで、ホテルうづらやの初代・武井音兵衛氏が創始したのが、この「うづらもち」。以来、八幡様の御供(ごく)として、長く地域の人々に親しまれてきた、歴史ある銘菓なのです。
お茶セットを注文!実食レポート
さっそく、店内でいただける「お茶セット」を注文しました。
お値段は600円。うづらもち2つとお茶がセットになっています。お持ち帰り用に10個入り(1,500円)もあるので、お土産にもぴったりです。
席は、畳が敷かれた屋外の席へ。この開放感がたまりません。
お茶は温かいものと冷たいものが選べたので、今回は冷たいお茶をお願いしました。
運ばれてきたのがこちら。
まず驚いたのが、お茶の量!たっぷりとグラスに入っていて、歩き疲れた体に染み渡ります。これは嬉しいポイントです。
そして、主役の「うづらもち」。うっすらと粉をまとった、真っ白で少し平たい形が特徴的です。その名の通り、うずらの卵のような、コロンとした可愛らしさも感じます。
付属の楊枝で一つ持ち上げてみると、その柔らかさが伝わってきます。一口いただくと…
「…おいしい!」
見た目通りの、驚くほど柔らかく、きめ細やかなお餅。その中には、甘さ控えめで上品なこしあんがぎっしりと詰まっています。餅の食感と、なめらかなあんこのバランスが絶妙です。
派手さはない、とてもシンプルな和菓子。しかし、だからこそ素材の良さと丁寧な仕事が際立ちます。歴史ある神社の静かな空気の中で、この素朴で優しい甘さを味わっていると、心がスーッと和んでいくのを感じました。
冷たいお茶で口の中をさっぱりさせ、また一口。この繰り返しが、まさに至福のひとときです。
まとめ:旅の思い出に、心に残る体験を
千曲市・武水別神社でいただいた「うづらもち」。それは、ただ美味しいだけでなく、神社の歴史や創始者の想いを感じることができる、特別な一品でした。
善光寺や戸隠だけでなく、少し足を延ばして、歴史深いこの地を訪れてみてはいかがでしょうか。鎮守の森の静けさの中でいただく優しい甘さのうづらもちは、きっとあなたの旅をより一層豊かなものにしてくれるはずです。
場所
営業時間:9:00~16:30(不定休)
定休日:不明
(営業時間は変更になる可能性もあるのでお店に問い合わせてください。)
電話:026-272-1008(八幡温泉 ホテルうづらや)
住所:長野県千曲市八幡3012(武水別神社境内)
駐車場:あり
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