(coffee) the heavy moon
朝の早い時間、静かで澄んだ空気の中でおいしいコーヒーが飲めたら、その日一日はきっと素晴らしいものになるはず。そんな理想的な朝を叶えてくれる場所が、長野県千曲市にあります。
屋代駅のほど近く、静かな街並みに佇む「(coffee) the heavy moon」。
朝7時からオープンしている、このエリアでは大変貴重なコーヒースタンドです。私自身、その魅力に惹かれて何度も足を運んでいるお気に入りの一軒。先日も、最高のモーニングを求めて訪れてきました。
無駄を削ぎ落とした、洗練された空間
お店は屋代南高等学校のすぐそば。初めての方は少し見つけにくいかもしれませんが、その隠れ家のような雰囲気もまた魅力の一つです。
一歩足を踏み入れると、そこはコンクリートとウッドを基調とした、ミニマルながらも温かみのある空間が広がります。大きな窓から差し込む柔らかな光が、店内のシンプルなインテリアを優しく照らし出し、居心地の良さを演出しています。
席はテーブル席とカウンター席。一人で静かに過ごすにも、友人と語らうにも、ちょうど良い距離感が保たれています。
一杯のコーヒーに込められた、劇場のようなこだわり
この日私が注文したのは、「アイスカフェラテ(Sサイズ 600円)」と、「トースト ハチミツレモン&サワークリーム(650円)」。
幸運なことに、この時間は他にお客さんがいらっしゃらなかったので、特別にコーヒーを淹れる様子を間近で見せていただくことができました。
the heavy moonのカウンターの一番の特徴は、客席からエスプレッソマシンがよく見えること。これは、「お客様に、コーヒーを淹れる丁寧な手元を見て楽しんでほしい」という店主の意図的な設計なのだそうです。
その言葉通り、目の前で繰り広げられる一連の作業は、もはや一つのパフォーマンスのようでした。
まず、バリスタは氷をグラスに入れ、バーテンダーのようにカランカランと音を立てながらグラスそのものを丁寧に冷やしていきます。この一手間が、ドリンクのクオリティを最後まで保つ秘訣なのでしょう。
そして、La Marzoccoのマシンから抽出される、濃厚で香り高いエスプレッソ。それがミルクの入ったグラスにゆっくりと注がれていく瞬間は、思わず息を呑む美しさです。
「たかがコーヒー一杯」と思うことなかれ。これほどまでに時間と手間をかけて作られた一杯には、その価値が確かに宿っています。この劇場のようなライブ感こそ、カウンター席でしか味わえない醍醐味。次回は絶対にカウンターに座ろうと心に誓いました(笑)。
見た目も味も、芸術的なモーニングプレート
そして、コーヒーと共に運ばれてきたトースト。
見てください、この美しいビジュアルを。こんがりと焼かれたトーストの上に、薄切りのレモンが綺麗に並べられ、そこにポツポツと乗せられたサワークリーム。仕上げに回しかけられたハチミツが、キラキラと輝いています。
パンは少し小ぶりですが、朝食としてはこれがベストサイズ。一口食べれば、レモンの爽やかな酸味、サワークリームのまろやかなコク、そしてハチミツの上品な甘さが口いっぱいに広がります。これは、まさに味覚の三重奏。最高、以外の言葉が見つかりません。
そして、丁寧に淹れてもらったアイスカフェラテ。言うまでもなく、絶品です。エスプレッソの深いコクとミルクの優しい甘さが完璧に調和し、トーストとの相性も抜群でした。
メニュー
メニューはコーヒーが中心ですが、他にもハーブティーやジュース、軽食やスイーツも充実しています。
特にフードメニューは、今回いただいたトーストの他にも「にんじんとツナのサラダトースト」や「あんバター&ジャム」など、どれも魅力的。スイーツの「バナナブレッドケーキ」や「ティラミス」も気になるところです。
朝のひとときを、これ以上なく豊かにしてくれる場所、「(coffee) the heavy moon」。
一杯のコーヒーがくれる小さな幸せが、あなたの一日をきっと輝かせてくれるはずです。ぜひ、この特別な体験を味わいに訪れてみてください。
場所
営業時間:Open 7:00 Close 18:00
(営業時間は変更になる可能性もあるのでお店に問い合わせてください。)
電話:026-400-5299
住所:長野県千曲市屋代2096
駐車場:あり
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